ガード下で焼鳥とビールと孤独いう大人のぜいたく『東五反田一丁目酒場』(五反田/焼鳥・居酒屋)

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その夜は渋谷でイベントに参加した後、五反田のいつものビジネスホテルに泊まった。

都内の友人を呼んでメシでも食おうかと思ったが、たまには独りで東京の夜を味わおう。そう思ってホテルから駅のほうへぶらぶらと歩く。「マッサージどうですか〜?」という片言の日本語をやりすごしつつガード下まで来ると、前から気になっていた酒場が目に入った。

冬なので外の席にもカバーがかかっていて店内の様子はよく見えない。

中に入るとサラリーマンの二人連れがニコニコしながら並んでいる。「満席?」とたずねると、若いほうの一人が「満席満席〜」とふらふら体を揺らしながら満面の笑みで答える。しこたま酔っているようでゴキゲンに何かを話しているが、僕はめざとくカウンターの一人席を見つけてそこへ滑りこんだ。

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座った途端「お食事だけラストオーダーなんですけど」と言われたので、瓶ビールとつまみをてきとうに頼んだ。テイクアウトもやっているしここは焼鳥がおいしそうだ。

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もつ煮込み&枝豆というガード下の酒場における完璧なコンボを頼み、独りだけのゆったりした時間に安堵の溜息をもらす。ああ、なんて自由なんだ。

僕は好きなことだけして生きているつもりだが、こうやって他人や時間を気にしないで自分のペースで酒を飲み、焼鳥を喰らい、煙草をくゆらすというのは、意外と家ではできないのだなあとあらためて感慨深く思った。

やはり孤独というのは大人の最高のぜいたくである。

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焼鳥は塩かタレかと聞かれたので「おいしくしてください」と微笑むと、「おまかせください」とおじさん。味付けはプロにおまかせするのが一番だ。

カウンターの隣の席ではモデルのような長身女性二人がパカパカ杯を重ねて、後ろの席ではおばはんがしきりに鬱病について語っている。独りは酔いの回るのが早い。瓶ビール二本でもつ煮と焼鳥を流しこんで、僕は店を出た。五反田の夜は独りの身にやさしい。

東五反田一丁目酒場

夜総合点★★★☆☆ 3.0

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